壁に向かって話し続ける

オタク女の備忘録

足利遠征をエンジョイした話


はるばる来たぜ足利〜〜!!有言実行!(前記事参照)

コミケでも6時起きだったわたしが5時起きで向かう。初遠征ということでどきどきしつつ浅草からりょうもう号で足利市駅へ。足利市立美術館は思っていたより駅から近く(高揚で近く感じただけかもしれない)、渡良瀬川を渡るとすぐだった。


美術館前のスタンプラリーポイントで係のおじさんにパンフをもらい、列にならぶ。この時点で9時を過ぎたくらいだったが、入り口前のテントに既に4列形成されていたので、80人くらい並んでたのかな?ディズニーのアトラクションみたいに決まった人数ごとに先に進める感じで、さくさく進んだ。手荷物預かりとかもあってすごく親切。

チケットを買う窓口で一緒に例の豪華なリーフレットをもらって、眺めながらまた並ぶ。今回の遠征は前日の夜に急に決まったので全く予習ができなかったが、これのお陰で概要は十分わかったと思う。ありがたい。


この展覧会では刀は3振り展示されており、脇指の号 布袋国広・刀 号 山姥切国広・短刀の銘 國廣の順だった。


布袋国広・・・四方から観られるようになっていた。ライティングが強すぎたのかわたしの鑑賞能力がクソなだけか、あまり地鉄の模様が見られなかった。ステンレスみたいな輝き(言い方)。僅かに反りがあり、刃文は互の目。茎の銘はハッキリしてて読み取りやすかった。


山姥切国広・・・本科長義の方に山姥を斬った逸話があったのかと勘違いしてたけど、こっちだけみたい。反りが大きく身幅が広く鋒が大きいので、姿は豪快な印象。一方で刃文は美しく、中央は湾れ、鋒の方は互の目かな?沸のつき方は燃えたぎる炎か散る花びらといった感じで繊細な華やかさ。地鉄は板目だったけど茎の方は柾目混じりだった。帽子は乱れ込み小丸、鋒が大きいので観ごたえがあった。

本体を観たことで、まんばちゃんがあのビジュアルとあの性格なことにとても納得した。繊細にうつくしい一方でばっちり人が斬れそうな刀。あ〜〜国広兄弟とうといんじゃ〜〜


銘 國廣・・・これも銘が非常に読みやすい。重ねは薄く反りはほぼない。刃文は互の目、沸のつき方もきれいだった。


展示室を出てからは地下でまんばちゃん等身大パネルと書き下ろしイラストを撮れる。前に並んでた人はもちんばちゃんを連れてきてて一緒に撮ってた。

ミュージアムショップで「刀剣春秋」の山姥切国広が出てる号を買い(刀剣関連の書籍がたくさんあった)、スタンプラリーに移る。


まず織姫神社に行くことにし、スタンプ用紙の地図だけを頼りにひたすら歩く。わたしが行った日は天気が良かったのでいい運動になるかな〜的なポジティブ気分で歩けたけど、雨降ってたり寒かったりしたらつらいかも。ぼっち参戦の方は天候に気をつけて!あと靴!

神社に到着すると、立ちはだかる長い階段。大江戸線に鍛えられてる都民をなめるな!と謎の対抗意識を燃やしつつ(?)ひたすら登る。予想以上に続く階段に対抗意識はなす術なく敗北、へろへろになって山頂に到着。参拝してスタンプを押し、御朱印をいただく(筆ペンで書いていて内心オイオイと思った)。織姫という名とは違って、力強いかすれ字であった。


次の目的地を鑁阿寺に定め山を降り、また歩く。このお寺は足利氏宅跡に建立されており、周りにお堀がある。過去に戦国のオタクをやっていたわたしは石垣の積み方が分かるという特技(?)があるので期待していたが、普通に後世造り直されたもののようでテンションをやや下げつつ参拝。スタンプを押し御朱印をいただく。凛々しく大日如来の文字が書かれていたが、当て紙が電話帳を切ったもので(佐野市の美容室のページだった)、ちょっといいなと思った。

境内は広く、宝塔や源氏の祖先を祀るところもあり、いろいろ見てから景品引き換え所の太平記館に向かう。無事に刀剣乱舞コラボポスカをもらって駅に戻ろうと歩き出したが、マップ上の歩いているつもりの道と実際の道の名前が違う。これはやばい。来た道を戻ったりまた迷ったりして結局鑁阿寺にたどり着き、九死に一生を得た。いや〜なんせグーグルマップが死んでるんだよね通信規制で……遠征は本丸に帰るまでが遠征ですよ!気をつけて!


次は千代田区とのコラボになるかな〜?では!

刀剣博物館に行ってきた話

明石国行(これは刀剣乱舞の名前、正式名称は銘 国行)を観るために刀剣博物館に行くことにした。行く行く詐欺で先延ばしにしてたのに急に行く気になったのは、本日3/4が山姥切国広の公開日だからです、、、TLに舞い踊る現地レポが……憎い……俺も行ってやるんだからな…………

 

博物館公式サイトでは初台駅から徒歩7分ということだったので迷うのを危惧してたが、普通にたどり着けた。サンキューグーグル。結構古めのこじんまりした建物で、展示室は二階の一室のみ。受付の横に花丸コラボ?のポスターが貼ってあった。
展示されていた刀剣は13振で太刀が多めだったかな〜、刀関連の古書とか刀装類も展示してあった。


お目当ての太刀国行はとても清楚な刀だった。反りは大きすぎず、刃文は全体的に丁子乱れで沸が煌めき、地鉄は真ん中辺りから鋒にかけて板目のように見えた。茎は雉子股で、樋に三鈷付剣の浮き彫りがあって超クーーールだった………完全に正統派イケメンな刀だった。刀剣乱舞だと明石国行より一期一振って感じ(?)


他にも色んな刀派の刀があったので、誰でもお気に入りの刀を見つけられると思う!ちなみにわたしは村正の刀と一文字派真利(さねとしと読むらしい)の薙刀直し脇指と粟田口派国安の太刀がグッときました。シュッとした刀が好き。

 

という感じで突発刀剣博物館の回でした〜 あと私の刀剣鑑賞の知識は付け焼き刃なので(刀だけに)(ガハハ)間違ってるかもしれませんがあしからず〜次こそいざ足利!

映画「虐殺器官」感想

最初の記事を完成させて下書きに保存しておいたら、跡形もなく消えていた・・・地味にショック・・・私の1200字を返せ、、、、

 

で、本題の感想です。以下小説虐殺器官、映画虐殺器官のネタバレと西尾維新「結物語」の台詞バレがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この映画、project-itohの3作品で一番メッセージ性が強いと思う。観客に考えることを強いてくる、、、普段の生き方や考え方が褒められたものじゃない私には、なんか居心地の悪さがあと引く感じ。

小説版との最も大きな違いは、クラヴィスくんが自分の意思と言葉で殺した母親についての苦悩パートが全部カットされてたこと。結構意味があるパートだったと思うけど、そこがなくなったことで観客への問いがシンプルになった。問いとはつまり、「お前がジョン・ポールだったらどうする?」。

個人的には自分はジョンになれないと思った。まず妻子が死んだ時点で罪悪感で自殺しそうだし、もういない人のため=自己満で他の命を切り捨てられるほどの強さはない。でも一緒に観た母に尋ねたらジョンに共感できるということだったので、守る人がいる(いた)と違うんだろうな~、、、

たまたま今読んでた「結物語」に、

「(前略)能力があるからって、特性があるからって(中略)それにならなきゃいけないとは限らない。楽して生きてもいいんだよ」

って台詞があって、ジョンも物語シリーズの優しい世界に生まれてればなあと無意味なことを思った。虐殺の文法なんて見つけてなければと私は考えてしまうけど、、、能力や知識はあった方が幸せなのか。分かんね~よな・・・

現実世界が伊藤計劃の世界に寄ってきている気もしつつ、SFのはずだったけど現実こんなんで。逃げ場がねえ!観客への当たりが強いな!?って感じでした。

文法によって発露する本能が人間にある、というのはすごく興奮するけどね~~クラヴィスくんじゃなくて伊藤計劃自身が言語フェチって感じだもんな、、、

 

 

以下声豚視点での感想

・しょっぱなからセックスシーンかよ・・・動揺して小林沙苗の声をじっくり聴く余裕がなかった(後悔)

・ジョンあまりにCV櫻井顔じゃない?だんだんジョンの言葉なのか櫻井の言葉なのか分からなくなってくる(錯乱迷惑オタク)

・「あんまりイジメちゃだめですよ?」・・・・・・シチュCDか?一瞬我に返ってしまった・・・・・・梶くんだったよね?

櫻井孝宏の声を聴くと反応する器官がある人間だから、モブの撃たれる少年役も演ってるのがすぐ分かったよ!(・・・・・・)

・特典の原作朗読ボイス聴いたけど、櫻井、クラヴィス役もオーディション受けてるな?

 

 

こんな感じで感想でした。最初の記事が虐殺器官って強そうだな、、、(?)