壁に向かって話し続ける

オタク女の備忘録

映画「虐殺器官」感想

最初の記事を完成させて下書きに保存しておいたら、跡形もなく消えていた・・・地味にショック・・・私の1200字を返せ、、、、

 

で、本題の感想です。以下小説虐殺器官、映画虐殺器官のネタバレと西尾維新「結物語」の台詞バレがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この映画、project-itohの3作品で一番メッセージ性が強いと思う。観客に考えることを強いてくる、、、普段の生き方や考え方が褒められたものじゃない私には、なんか居心地の悪さがあと引く感じ。

小説版との最も大きな違いは、クラヴィスくんが自分の意思と言葉で殺した母親についての苦悩パートが全部カットされてたこと。結構意味があるパートだったと思うけど、そこがなくなったことで観客への問いがシンプルになった。問いとはつまり、「お前がジョン・ポールだったらどうする?」。

個人的には自分はジョンになれないと思った。まず妻子が死んだ時点で罪悪感で自殺しそうだし、もういない人のため=自己満で他の命を切り捨てられるほどの強さはない。でも一緒に観た母に尋ねたらジョンに共感できるということだったので、守る人がいる(いた)と違うんだろうな~、、、

たまたま今読んでた「結物語」に、

「(前略)能力があるからって、特性があるからって(中略)それにならなきゃいけないとは限らない。楽して生きてもいいんだよ」

って台詞があって、ジョンも物語シリーズの優しい世界に生まれてればなあと無意味なことを思った。虐殺の文法なんて見つけてなければと私は考えてしまうけど、、、能力や知識はあった方が幸せなのか。分かんね~よな・・・

現実世界が伊藤計劃の世界に寄ってきている気もしつつ、SFのはずだったけど現実こんなんで。逃げ場がねえ!観客への当たりが強いな!?って感じでした。

文法によって発露する本能が人間にある、というのはすごく興奮するけどね~~クラヴィスくんじゃなくて伊藤計劃自身が言語フェチって感じだもんな、、、

 

 

以下声豚視点での感想

・しょっぱなからセックスシーンかよ・・・動揺して小林沙苗の声をじっくり聴く余裕がなかった(後悔)

・ジョンあまりにCV櫻井顔じゃない?だんだんジョンの言葉なのか櫻井の言葉なのか分からなくなってくる(錯乱迷惑オタク)

・「あんまりイジメちゃだめですよ?」・・・・・・シチュCDか?一瞬我に返ってしまった・・・・・・梶くんだったよね?

櫻井孝宏の声を聴くと反応する器官がある人間だから、モブの撃たれる少年役も演ってるのがすぐ分かったよ!(・・・・・・)

・特典の原作朗読ボイス聴いたけど、櫻井、クラヴィス役もオーディション受けてるな?

 

 

こんな感じで感想でした。最初の記事が虐殺器官って強そうだな、、、(?)