壁に向かって話し続ける

オタク女の備忘録

トーハクに大包平・亀甲貞宗・大般若長光を観に行ってきた話。その1

 

 

 

長くなったので前後編に分けたことからも分かるように、今回は刀剣乱舞に実装されてる刀が三振りも同時に展示されていた。というのも常設展示の13室「刀剣」と、5,6室の「武士の装い」以外にも「刀剣観賞の歴史」というピックアップ展示(ピックアップガチャみたいに言うな)があったためで、普段より展示刀剣の数も当然多かった。楽しかったけどちょっと刀酔いした(?)

 

 

まず13室、刀剣の間から。 大包平はこの前三日月が展示されていたのと同じ位置に展示されていて、平日にも関わらずやはり列ができていた。

 

 

太刀 古備前包平 名物 大包平

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幅広!の割に重ね薄い! 本当に大きい。先の方が丁子の互の目、刃文もはっきりしてて主張が強い。帽子は掃き掛け?よくつんだ地鉄、ハバキもでかい。これは横綱ですわ……

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うすい!

 

 太刀 古青江貞次
古青江の細さスマートさが大包平と並ぶことでめちゃ際立つ。割と腰反りで小鋒、生ぶ茎。繊細な小丁子、地鉄も静謐な美しさ。

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短刀 粟田口吉光 名物 岡山藤四郎
吉光らしい大きさと厚さと直刃。樋が二本、返り浅め、働きと言うのかな?鉄の黒い部分がうっすら見えるのがきれい。ハバキの位置ずれてない?というか小早川秀秋が持ってた刀なのか〜。

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太刀 尻懸則長 銘 大和則長作
尻懸派初めて観た。割と幅広で反りがバランス取れてて鎌倉物って感じ。太刀で直刃調って珍しい気が。地鉄めちゃ見やすかったが帽子はよく見えず

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太刀 長船長光大般若長光
長船派!って感じのすごく派手な丁子。割と大きめだけどそこまで幅広くなくて、樋の通り方といい小鋒といい銘のシンプルさといい、絶対ダンディーで小粋な老紳士だよ〜。解釈一致です。磨りあげ茎なのね。

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太刀 長船兼光 名物 福島兼光
並んで展示されてた大般若より長く見えた。鋒がよく斬れそうで良い。帽子まで続く繊細な小丁子に倶利伽羅龍と三鈷剣

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f:id:ellisamamiya:20180222013228j:image焼き詰めっぽい帽子

 

短刀 相州国光
返り深い!吉光の短刀より細長い気がすると思ったら茎が短いのか。地鉄がめちゃくちゃつんでで超きれい。

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刀 伝相州正宗 名物 籠手切正宗
観るのは2度目。豪壮!めちゃ幅広、めちゃ大鋒、ゆるやかな湾れ。太い樋に尻すぼみの銘がちょっとおもしろい。

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脇指 越前康継
三鈷剣に倶利伽羅龍、鋒まで続く小丁子、幅広の強そうな脇指。銘が端整。

 

堀川国広
これも観るの2度め。国広らしい幅広の豪快な刀。中ほどの地鉄の働きがおもしろい。鋒まで湾れていて帽子の返りがかなり深め。

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重ねも厚い!

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脇指 式部丞信国

これだけ写真禁止だった。太い樋に浮き彫りで「富士浅間大菩薩」とある。(浅は旧字)
丁子っぽいすごい乱れ刃、ハバキに梵字と蜂?蝶?葉っぱ?みたいな文様があった。

 

太刀 奥州宝寿
美しい小丁子に小鋒。細くも太くもない樋、地鉄もあまりギラギラしてなくて上品。今回の展示の中で私が武将だったら使いたい刀No.1。(何) 地味に磨りあげ茎だった。

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脇指 大慶直胤
幅広のthe脇指サイズ、ひと三個剣に倶利伽羅龍。帽子返り浅く、沸のついた湾れ。銘ナニハって何!?

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刀 和泉守国虎
幅広、刀にしては大きめ、反り深く、重ねも厚い。銘の菊がセンス良い。

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太刀 長船盛光
長船派らしい派手な互の目丁子に太い樋、反り浅く、あまり幅は広くない。磨りあげ茎?

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短刀 相州国広

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国広は上記の国光の子だそうで、作風も似ているらしい。が、直刃の短刀ってあんま違いが分からないんだよな〜……勉強します。

 

 

 

14室に移動し、「刀剣観賞の歴史」展の刀を観る。

 

刀 相州正宗 名物 観世正宗

深めの反りが美しい。鋒まで通る樋のハバキの下の部分に梵字。湾れ。板目にところどころ杢目が混ざっていておもしろい

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刀 相州正宗
正宗って作風いろいろありすぎでは?観世正宗と姿からして違う。刀にしては大きめ、湾れ、金象嵌の銘、よくつんだ地鉄

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 刀 相州貞宗 名物 亀甲貞宗

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湾れ、よくつんでキラキラした地鉄、二本の樋、小鋒。こちらも刀にしては大きめ。

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茎まで樋が通る。無銘で亀甲紋だけ彫るのめちゃオシャレでは?

乱れ刃だから亀甲くんのキャラがアレなのか……?あと思ってたより刀が大きかったので身長設定が気になった。

 

太刀 古備前正恒

割と豪快で直刃調に小乱、樋が通る。地鉄が白いとこと黒いとこの差が顕著。

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刀 伝古備前正恒

元太刀なのがバレバレの大きさに、地鉄で魅せるタイプなのか、直刃調。
上の正恒の太刀と、あまり派手でない刃文、太い樋、小さめの鋒などすごく似てる。

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写真を多くあげすぎたせいで予想外に重くなってしまったので、一旦ここまで。その2トーハクに大包平・亀甲貞宗 - 壁に向かって話し続けるへ続く。