壁に向かって話し続ける

オタク女の備忘録

刀ミュ「つはものどもがゆめのあと」感想

 

どうも。刀ミュの犬です。

「つはものどもがゆめのあと」東京千秋楽が終わりましたね。わたしにとっては初の生刀ミュだったのですが、すごかった…… 未だに整理ができていませんが、とりあえずまとめるだけまとめてみようと思います。以下つはゆめネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

・曲について

M1 あどうつ聲

のっけから小狐!!!阿津賀志と比べ物にならないほどの歌の上手さ。北園さん、こないだのナンゲキでも上手かったもんな〜……そして初見でもすぐわかる小鍛冶のオマージュと思ったら詞もほぼ一緒らしい。い、意義深い〜〜!

Twitter

「打つのは鋼 打つのは心 打つのは博打 打つのは芝居ぃ!」のところめちゃめちゃにかっこいいですよね……噛みつくような語気。

あと「影向の狐 銘を打つ」「依代の刀 脈を打つ」も言葉選びがセンスありすぎるでしょ……「影向(ようごう)」というのは神仏が仮の姿をとって現れることだそうです。あと、「あどうつ」の「あど」は相槌のこと。(調べた)

 〔らぶフェス後追記・曲中では「ようこう」読みが使われてました。〕

 

M2 千本目のちぎり

「京の五条の大橋!見渡す限り敵はなし!」立て続けにまた歌か〜!嬉しい!となる。いまつるちゃんが動きまくるから見惚れちゃって歌詞を拾う余裕がない。岩融のパートが韻踏みまくりだったのと、「〜〜の世の花盛り」「同じ千本なら桜がいい」みたいな詞をいまつるちゃんが歌ってたのは分かった。

 

M3 双つの軌跡〜となり〜

村正的な!?自己紹介でポップチューン歌うやつ!?と思ったらマジでそうだった。「ふたつのき〜せ〜き〜」「その〜たち〜す〜じ〜」重なりが良い……そしてダンスがキレキレ……そしてまさかのラップ……「罪人のォ!試し切り!膝までェ!斬れて!この名前!ン兄者!俺の名前は?」「う〜ん……?」 かわいい!かわいい!(脳死) ラップ信者だからラップ復活嬉しみの極みです。ありがとう。

 

M4 名残月

胸アツ展開来るの早くない〜!?となった。刀ミュ追っかけてきた人、いまつるちゃんがこの曲歌うだけで今まであった色々なこと思い出して泣いちゃうでしょ…… そして大平さんの伸びやかな声はTDCホールに響き渡り、観客の心を浄化しましたとさ。めでたし。(終わりません)

 

M5 刀剣乱舞

待ってました〜!!!イントロ流れてきた瞬間に脳内麻薬ドバーー!って出る。詞は、

 

美しきその刃 月夜斬り裂き

金色の野生踊ればほら 雷鳴轟く

爽やかに白妙の 鬼神が如く(通る?)

墨染の〜〜渾身一撃 断つは妖かしか

この刹那 守るために

勇みて行かん 湧き立つ力

 

戦いのその果てには何があるのだろう

僕はこの目凝らす 恐るるものなどあるものか

 

だと思う。最後は今剣。兄者のパートは最初「貴人」かと思ったけどまあこっちでしょ。岩融がパート変更になったのびっくりしたけどまあこういうこともあるよね!(兄者) そして白妙と墨染でどこまでも対なんだな〜とニコニコした。二振一具。 

 

M6 この花のように

三日月も歌上手くなったな〜……文句なしに天下五剣。謡みたいなねっとりした歌い方(しかしメロは割とキャッチー) 

三日月が「あの鳥のように飛べたなら〜♪」って泰衡に歌いかけたら、「痴れ者」って切り捨てられてたのが印象に残ってる。ミュージカルって舞台演出の一つとして歌ってるだけで、実際にあっちの世界の街中とかで歌ってるわけじゃないという認識だったんだけど、実際に歌ってるのかよ……

 

M7 散るは火の花

2部含めて今のところ作中で一番好きな曲。人間たちに感情移入してしまってここでボロ泣きするという。琴の伴奏も綺麗だしね…… 

語りがある曲に弱いんだけど、この曲は絶妙なバランスだった。セリフも刀剣男士たちが言ってるんだよね。「この扇の的を射抜いてみよ!」とか。

刀剣男士たちに出来事を語らせる、ストーリーテラーにするって、”物が語る故、物語。”じゃん!とハッとした。今までのミュってこういうタイプの曲あったっけ?確認してみます。

〔 追記・みほとせがそもそも石切さんのモノローグって体だったじゃんね……曲ではないけど。刀剣男士の主観をストーリーに組み込むこと、ミュは結構やってるのな。〕

 

ここから曲名が出てない↓

M8 「しくしくくれくれ〜」の曲 

仮初めの宴 泡沫の花火

誰が為の花の台(うてな)

纏う黒き衣 仮初めの役目

満ちては欠けてゆく 玉桂

半座分かつ 花の台

みたいな……確実に抜けがあるので参考程度に。ここも三日月の人ならざるもの感が強くて、少し不気味なのに美しくて目が離せなかった。

 

M11 つはものどもがゆめのあとの代表曲であろう曲。


己が背負うものは何か 縁
追いかけたい背中 辿ってゆく道
いつか歴史となる
守るべきものとなる
傷痕 爪痕 焼け跡 夢の跡
生きた足跡

後に残るものは何か しるし

 

……2番の歌詞が分からぬ。Twitterとかのもっと詳しいレポ読んでくれ。

これも6人の声の重なりが綺麗だった。やっぱり岩融(確か2番目の「爪痕」)が声大きくて、その後のパートの三日月とかいまつるちゃんが声張ってた感じがした。微笑ましい。また三日月の話だけど、「夢の跡」を「ゆンめの〜あ〜と〜」ってする歌い方なんだよな。ねっとり。 

 

・内容について

 彼らの存在についての実在/非実在二元論だけかと思っていたら、「物的証拠のない過去は歴史といえるのか」という刀剣乱舞世界においての命題を提示してきた……正直全く考えたことなかった。そうだよね、基準となる「歴史」を示してあげないと彼ら何を守ればいいのか分からないよね。

序盤から不透明でどこか不穏な空白とされていた三日月の意図が、「なるべく人間を殺さず傷付けずに歴史を守ること」にあると分かるんだけど、それをひょんなきっかけ(ここにも刀剣乱舞のメタシステムが活用されている)から解き明かすのが髭切。あのパート、完全にミステリだった……カタルシス感じたもんな……髭切探偵シリーズ、刀剣乱舞のスピンオフとして講談社ノベルスから出してくれ。テーマ的に重くなりそうな(三日月が一人で背負ってるものを髭切が代弁するという)このパートで笑いを入れてきたのもマジ脚本しゅごい……となった。泣きながら笑う観客、意味が分からん。

そして今回ギミックが多くて、前作阿津賀志や能を踏まえつつ、システムのメタや演じることのメタもあった。俳優陣が演じるミュージカル刀剣乱舞という芝居の中で「勧進帳」「小鍛冶」の芝居をする刀剣男士……「あどうつ聲」の「打つのは鋼 打つのは心 打つのは博打 打つのは芝居」が刀ミュ自体に帰結してきて円環になっている……

刀剣乱舞の中で非実在であると断言されている今剣について。いまつるちゃん、存在についての話を岩融に切り出された時から表情翳ってたからもう察してるのかなと思ったけど、自分の存在がなかったって分かった時思いっきり傷ついた顔してて……で、何に傷付いてるのか考えてみると、それは「自分が義経公の”生きた足跡”になれない」からかなって…… 自分が存在してさえいれば義経公のことをもっとはっきり後世に残せたのにって……まあ義経記の作者の足跡にはなったよ……(下手なフォロー)

 

・その他細かいところ

      ・いまつるちゃんの鼻濁音がとても綺麗だった

      ・序盤の二手に分かれるところ?現存組は下、非実在組は上(階段)にいることに2度目で気がついた  細かいね

      ・三日月のことを「自由人」って表現する膝丸の育ちの良さ……三日月が水面下で何してるか分かってない中であんな行動取られたら、普通に自分勝手だと思っちゃわない?(育ちが悪い)

      ・育ちといえば源氏兄弟の三日月への印象、「都の香りがするな」「武家の出の我らとはまた違う」みたいなセリフ萌えましたね  出自萌え(?)

 

・2部について

M1  いきなり三日月のソロ!4作目にして構成を一新してくるとは……!  

〜〜〜〜世界は変わるのか

Tell me what thinking 聞かせて

ってサビで言ってたね。爽やかなボカロ曲っぽい(言い方……)曲でした。

 

M2  全員で歌う曲!メロ忘れちゃったんだけど、「君がそこで息をしている」「この瞳に辿り着いたんだろう」みたいなフレーズがあった。完全に解けない魔法とかsignalizeみたいなこちらに呼びかける系のエモ曲でした。fullで聴くのが楽しみすぎる……

 

MC  日替わり要素が二つに増えてた。

①源氏兄弟に稽古をつけたこれまでのミュメンバーがいるという話で、兄者がその刀剣男士の真似をする

わたしが見たのは、長曽祢虎徹のかっぽれを踊る回と、大倶利伽羅の「馴れ合うつもりはない」(似てる)する回。

②6人の中から1人が自分にちなんだコール&レスポンスをする

見たのは、

膝丸の「俺の名前は〜?」「ひざまる〜!」と、

いまつるちゃんの「飛んだり跳ねたり〜?」「お手の物〜!」

「きっと明日は〜?」「天気になるよ〜!」

「ば?」「びゅーん!」

の回。かわいかった……

 

M3  自分のメモには全員の曲って書いてあるんだけど、他の人のレポ見るとみんな「源氏のデュエット」って書いてるから多分そっちだと思う。

 「トキメキに逆らえない Just us」って言ってたね〜その”us”には観客も入ってるといいな!トキメキには逆らえない!だからみんなミュを観に来るんだよね!(脳内麻薬の分泌によるハッピー思考)

そしてダンス、同じ振りのはずなのに2人のクセが全然違うから違う振りに見えるという……ターンひとつ取っても全然違って、兄者はふわっと、弟丸は素早く。対照的な2人の良さ。

 

M4  小狐ソロです!泥臭い和ロック!演歌っぽい節回しがめちゃくちゃにかっこよかった!というか小狐の2部の衣装めっちゃよくないですか……?今まで袴かゆるっとしたパンツだったのに、初の……スキニーとまではいかないけど割とぴったりしたパンツ……そして膝までのロングブーツ……北園さんの美脚が強調されていて非常に目の保養になりました。ありがてえ。

そしてまさかの源氏兄弟再登場。ブルゾン小狐withG...

胸に潜んだ ジキルとハイド

どちらと手を取るのかは 全て自分次第さ

ジキルとハイドってただの善と悪の二面性のことじゃなくて、善良な紳士or快楽への旺盛な欲望 を表してるらしく、なるほど 普段の小狐or戦闘中の小狐 ってことなのね……

ジキル博士とハイド氏 - Wikipedia

 

M5  全員の曲!

僕の勝利 君に証明
僕にshow me 君の証明

Beautiful world
抱きしめたい抱きしめたい抱きしめた〜い♪

誰よりも誰よりも君のこと〜♪

追いかけたい追いかけたい追いかけた〜い♪

公演終わった後「2部 抱きしめたい」でTwitterサーチしたらみんな歌ってて笑った  分かるよ

あと自分のこと抱きしめるみたいな振りがめっちゃかわいかったね……

 

M6  客降りの曲!結構テンポゆっくりだった。

2度目観たとき第1バルコニーにいたんですけど、まさかの小狐が後ろを何度も通るという……そして黄色いペンラ振ってるの見つけてくれてファンサ(ウインク)頂きました……思いっ切り目合ったしナンゲキのお見送りより近かったぞ北園さん……絶対死ぬ間際に走馬灯で出る……

 

M7  みんな大好き歓喜の華!みほとせメンツはDVDだと結構こなれた感じで踊ってるから振り分からないところがあったんだけど、つはゆめメンツ 真面目……正しい振りが分かりました。ありがとうございます。「熱き思いをこの手に宿し」のとこのテンポ良い振りが好き。 

 

M8  まさかのまだ終わらないという。岩融&今剣でコミカルなセリフ含む曲でした。そこはかとなく漂うヒャダイン臭。

涙の雨に溺れないよ〜うに♪

123,It's all right! ガンガン真剣勝負だ!

って言ってた。う〜ん詞だけだとあの可愛らしさが伝わらない気がする……円盤を刮目して待て!そこのけ兄弟っ♪スットコドッコイ兄弟っ♪

 

M9  刀剣乱舞

2人がはけてすぐ三日月が出てきて、カラオケに合わせて殺陣をしてくれるというありがた構成。そのあと源氏兄弟、小狐も順に出てきて、いまつる&岩融のお着替えが終わって出てくるまで舞ってくれていました。うれしい。

 

 

 

 

まあざっとこんな感じでした。もちろん全てちゃんと観られたわけじゃないし間違いもあるかと思うのであんまり鵜呑みにしないでください。6人に同時に歌って踊られたら普通に目が足りないやろ!刀ミュを観るために進化するんだ人類!

らぶフェスでつはゆめの曲はやるのかな?最後のいまつる&岩融の曲とか絶対盛り上がる。は〜楽しみだな〜〜!らぶフェスまで死ねない!では!