壁に向かって話し続ける

オタク女の備忘録

「見つめてくれるなら」の歌詞について

 

先日、加州清光単騎出陣が無事に幕を閉じ、新曲「見つめてくれるなら」が配信された。それについて書きたいと思うけどその前にいきなり補足。

刀ミュの曲にはラブソングが多くあるけど、それぞれのカンパニーごとに受ける印象はかなり違って、個人的には

阿津賀志→観客の中の特定の一人だけに向かって歌っている

幕末→史実での元主に向かって歌っている(蜂須賀は今のミュ本丸の主に向かってかなと思う)

三百年→大勢の観客たちに対して歌っている(ショーっぽさある)

といったイメージ。幕末は特にこの印象が顕著で、Dear youとかひとひらの風とかSignalizeとか、もうほとんどの曲が新撰組隊士への想いを歌っている気がしている。いや多分1部の影響だと思うんだけど。みほとせがショーっぽいのは、自分たちが消費されていることを彼らが自覚してる感あるからだと思う。

でもカンパニーに関わらず全体的にミュ曲はすげ〜〜エモくて、それは「永遠」が持つエモさだなと思う。過去わたしが好きだったコンテンツのエモ要素って、その一瞬だけの輝き、出会った以上必ず訪れる別れ、戻れない過去、みたいな「刹那」の持つエモさだったんだけど、刀剣乱舞は違うんだよね。

このエントリ読んでる方ならご存知だと思いますが、刀剣男士は刀剣の付喪神であって、とても長く存在している。もちろん刀身そのものが朽ちることは将来的にあると思うけど(実際三日月がそろそろ寿命らしい)、実体がこの世界から消えることによって付喪神も消えるというわけではない。ゲーム内でも現存しない刀の付喪神がたくさん実装されてるし。人に想われることがある限り彼らは消えない。

 

「描いていた未来へ」という阿津賀志2部の曲がある。わたしは最初聴いたときエモさに腰を抜かした。

描いていた未来へ 刀剣男士 team三条 with加州清光 歌詞情報 - 歌ネットモバイル

永劫の時を存在する刀剣男士が時代の流れを歌うの、めっちゃエモでしょ…………

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こういう、実際この世に存在する刀剣と、それに付随する付喪神という不確かな(ゲーム上の)存在とのリンクが刀剣乱舞のエモさだとわたしは思っている。加えてミュではそれを演じる生身の俳優の存在という要素が組み合わさって、実在×不在×実在かつ永遠×永遠×刹那、という図式を作り上げており、その精緻に織り上げられたエモさはオタクを感涙させるに十分すぎる。

 

 

はい。ここまでが前置きです。もう少しお付き合いください。

 

まず、見つめてくれるならの暫定歌詞を載せる。

 

見つめてくれるなら

 

君を知らない僕を感じて

重なり色めく影の波に 時折輝く君の瞳
言葉も交わさず 触れた指先 形失くして yeah
理屈も何も届かないのは 今まで見つめていた誰とも
まるで違うその your eyes ーflavor ーflavor

時が針を進めることを拒む
過去なんて構いはしない 繋ぎ止めたい

今この時を切り取ったみたいに 染められたのなら
どんな悲しみだって that's ready 超えられたのなら
君を知らない僕を感じて どこへも帰らないで
僕を知らない君でもいいよ 見つめてくれるなら

yeah oh

積み重なってくways so絡まり合ってるwhy
知らないフリなんてno way ずっと待っていたdo as play

答えも返さず ただ恋に引き寄せたい
許されるなら

時は誰のために流れこぼれる
明日なんて求めはしない
君だけ欲しい

今この時を上書きしたって 変えられないなら
例え永遠だってthat's ready 僕は待つのだろう
君を知らない僕はもういない どこにも行き場はない
僕を知らない君でもいいよ 求めてくれるなら

離れてしまえば 二度と会えないから
oh wait wait wait...

今この時を切り取ったみたいに 染められたのなら
どんな悲しみだって that's ready 超えられたのなら
君を知らない僕を感じて どこへも帰らないで
僕を知らない君でもいいよ 見つめてくれるなら

君を知らない僕を感じて
僕を知らない君でいいよ
君を知らない僕を感じて
僕を知らない君でいいよ

 

 

「僕」「君」がやけに多いな〜と思いませんでした?これらの代名詞が示しているのは誰か考えてみた。

①恋仲の誰か(この設定だと我々観客の中にいる誰か、つまり他本丸の審神者 現実的には観客≠審神者だろうけど、観客を主呼びするってそういうことだよね?)

②ミュ本丸の審神者

③元主である沖田総司

とここまで考えたところでちょっと重要すぎる、けど当たり前の事実に思い当たった。それとはつまり、加州清光と佐藤流司は別の存在だということ。

④佐藤流司さん←new!
⑤加州清光←new!

察しのいい方ならもうお分かりかと思います。つまりわたしが言いたいのは、この詞は加州清光から佐藤流司に対してのものだという可能性もあるということ。逆でも筋は通るけど、「僕」が加州で「君」が佐藤さんの方が自然かなと。

まあ普通に考えたら「君」が①なのは分かってる。恋ってワードがはっきり聞こえるし、「君」は客席にいるってことが示されてるし。「僕」を加州だと仮定すると、「君」は加州を知らないのでゲーム内の人物でもないし、加州と関わりのある歴史上の人物でもない。加州が現代の普通の女の子にこの曲を歌うの爆エモやん……

「僕」を佐藤さんだと仮定しても良さが深いんですよね……その場合は原作からミュに入った、俳優のこと知らない観客でもいいよ、という曲になる。

すごいよな、2.5。キャラと俳優という全く別の存在が同一になる瞬間がある。そういえば銀劇に来てたフラスタの宛名が「加州清光様」ってなってたのがグッときた。普通の舞台だったら役者の名前で来るじゃん?役者が演じたキャラが実在する刀剣男士としてライブをするっていう多重構造も、エモを織り上げている素材だなと思う。

 

 

というわけで、「見つめてくれるなら」詞の真の設定はどれだ!選手権でした。

今回はちょっとアレな内容だったから投稿するか迷った。今も迷ってる。佐藤さんをこういう形である種の搾取対象にするのは気が咎めるんだけど、まああっちもプロだし慣れっこだよな……なんならわたし役者っていう職業もエモだと思ってるし。演じている瞬間はこの世界から自分がいなくなるの、どういう気持ちなんだろうか。

刀ミュの詞はすごく好みなので、つはゆめでの新曲もめっちゃ期待してるし楽しみ。観てきたらレポ書きます。

 

 

 

トーハクに三日月宗近を観に行った話

先日、期間ギリギリに滑り込みでトーハクに行った。お目当ては国宝、三日月宗近。約一年ぶりの展示ということで、展示開始すぐから並ぶとか混むとかいう評判を見ていたため先延ばしにしてきてしまった。だって混んでるとき行きたくないじゃん……ただでさえ美術鑑賞って体力も精神力も使うのに……  

ということで平日昼間に訪問。しかし刀剣室、普通に列ができているし学芸員さんが列整理に立ってる始末。とりあえず並んで三日月と、隣の水龍剣から観ることに。

 

直刀 号 水龍剣
名前だけは聞いたことあったけど奈良時代かあ……聖武天皇の刀かあ……よく残っててくれたなあ……そしてまじで直刀だ……四角い……板目・直刃で、まあ刃文はまだ日本刀の文化ができてない頃の剣だから正直そこまでではないけど(コラ!)号の由来となったハバキが綺麗。ハバキと拵え(皇居の火事で焼失)は明治天皇の命で作られたそう。いい仕事しますね、明治天皇f:id:ellisamamiya:20171015225101j:image

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太刀 銘三条 名物三日月宗近
最初と最後に2度観たけど、展示されていた他の刀と比べても華奢。腰反りが深いからそう見えるのもあると思うけど。 打ち除けははっきり見えるようなライティングになっててありがたかった。打ち除け以外のとこの刃文も丁子っぽくて綺麗だった。茎の形が初めて観るタイプだったんだけどなんという形なのか。どなたか教えてください。f:id:ellisamamiya:20171015225430j:image

iPhoneでもこれだけはっきり撮れるよ打ち除け。f:id:ellisamamiya:20171015225520j:image

 

太刀 来国光
いかにも来っぽい幅広で頑強そうな太刀 小丁子乱れ?で直刃調 太い樋が通る


太刀 手掻包永
裏表の刃文が異なる 展示されていた側は佩き裏か 湾れの乱れ刃 地鉄は板目、よくつむ
茎尻は切 磨りあげ有り?


太刀 長船景光
小鋒、直刃、細い線で三鈷剣の彫られた均整のとれた太刀 つんだ小板目らしいがあまりはっきりとは見えず

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太刀 青江吉次
反り浅く直刃調(ところどころ乱れ有り)の堂々とした太刀 地鉄は板目、やや柾目入る
恐らく磨りあげられてる


短刀 越中則重
やや杢目の入った板目 鎌倉時代らしく振袖茎
肌立った地鉄に大きな湾れの乱れ刃で派手な印象

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刀 名物 切刃貞宗
平造り?!珍しいね 反りはある そして舟形のシュッとした茎 三鈷剣と梵字が彫られてる 刃文のとこに段差(なんと言うのか)があり見にくい 丁子混じりの小乱れ さすが貞宗(?)銘がない

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脇指 長船元重
鳴狐くらいのサイズで、脇指らしく平造り 肌立った小板目 ハバキに九曜紋がふたつ

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太刀 青江次吉
青江派にしては豪快だなと思ったら末青江の一派らしい 柾目板目混じる 反り深く直刃調  個人的にこのくらいの反りが一番好きかもしれない

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刀 津田助広
堂々とした大きく均等な互の目(肩落混じる)豪快な幅広の刀

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太刀 大和守元平
鎬地が柾目っぽい板目 直刃調であまり反らない 江戸時代なのに太刀か〜鑢目は筋違?

 

南紀重国
掃掛け帽子かな!?2度目 樋が太いのと細いの二本入っていて幅広、剛健で美しい ハバキの模様がきれい 美しい板目 反りも綺麗

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短刀 小野繁
謎の彫り物(なんなんですかねあれ)重ね厚い 砂流しの美しい湾れ、肌立ってきらきらした板目 ギリギリのところに目釘穴あいてるのが気になった

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太刀 長船真長
均整の取れた反り 直刃調、返り浅い帽子
地鉄はやや見にくい板目


太刀 古備前国
幅広、古備前らしい頑強そうな太刀  肌立った美しい板目 直刃調だが途中で段差のようになっている

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脇指 号 石田貞宗
三鈷剣彫られてる  よく肌立った板目と湾れが美しい

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太刀 福岡一文字助真
相変わらずのものすごい丁子刃、でも上品にぼやけてる
鎬地の地鉄も肌立ってて地味にきれい 拵えが打刀用なのはなんでだ?


太刀 福岡一文字貞真
切の茎だけど磨りあげられた?助真よりやや控えめな丁子、湾れの乱れ刃

 

 

 

 

なんか今回、全体的に鋒の部分が見づらいライティングだったので鋒フェチは悲しかった。

あと、蒔絵の展示室に、蜂須賀家の美しい太刀拵えがあったのでガン見してきた。f:id:ellisamamiya:20171015232829j:image

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本当に金を基調としてるんだ……としみじみした。でもすごく綺麗だし上品でセンス良いっすね。蜂須賀家の御用蒔絵師が作ったんだから蜂須賀家で使われてたってことだよね?多分。良き……

 

 

と言うわけでやっと三日月を観られた話でした。三日月の茎の形ご存知な方はぜひ連絡ください。

 

 

 

夏を惜しむ

こんにちは。こないだまでの暑さが嘘みたいに涼しくなりましたね。過ごしやすい季節になると胸がザワザワして落ち着かないのはわたしだけじゃないと思います。気候に虐げられてないとなんか怖い。生きにくいですね。

 

さて、こんな秋も深まってきてからこの曲を聴いてしまったせいで死にたくなってます。

もしかして今年の夏、何もしてなくない?……よく考えてみればわたしにとっては十代最後の夏だったんですけど、有意義に使えただろうか。

このMVみたいなドラマティックな青春をしてみたかったけど、こういうのって当事者は全然「青春」の自覚がなかったりするんだよな。

あとこの曲、詞が独白の形になってるんだけど、いつのタイミングでの独白なのかごちゃごちゃなんだよね。

「パッと光って咲いた 花火を見ていた (中略)  この夜が続いて欲しかった」

過去形だから過ぎた夜のことを言ってるはずなのに、直後に「この夜」って出てくるし。心はまだ花火の夜にあるんだろうな。エモ。2番Aメロ、米津さんで一番好きな音域かもしれん。

 

さて7月のわたしは夏のめあてとして「本を読む」を掲げたのですが(小学生か?)、やはりなかなか時間が取れず、専門書以外の小説は6冊しか読めなかった。でもめげずにそれらの感想を書いていこうと思います。ランキング形式にしよう。ネタバレあるので注意。

 

6位『恋文の技術』森見登美彦

書簡体小説っつーことで、1人の人間を多角的に書くことへの挑戦的な?教え子を入れたのが効いてた。良いところは登場人物の血が通ってること、悪いところは登場人物の自意識が時折キモいこと、あと清々しいくらい得るものがないこと。森見作品もうほとんど読んだんじゃない?とwikiを見たら、半分くらい未読だった。解せぬ。テーマも登場人物も似てるからなぁ……

 

5位『爪と目』藤野可織

3つの話を含む短篇集なんだけど、静かな中になんとも言えない不吉な感じがあってすごい。

表題作、胸糞形かと思ったら割とリアル。現実こんな感じじゃない?その中を波風立てないでやっていかなきゃいけなくて。あとメタファ使いすぎで面白かった。独裁者と伝記作家、乾燥と潤い、コンタクトレンズ…… 「しょう子さんが忘れていること」明らかにされてない事柄がたくさんあって怖い。ミステリっぽさもある。結局しょう子さんは何を忘れているのか?                     「ちびっこ広場」不吉なことは何一つ書いてないはずなのになんでこんなに不吉なの。終わり方もかなり怖い。

 

4位『ジョーカー・ゲーム柳広司

クセがないというか作者の自意識が感じられない文章(?)で非常に読みやすかった。アニメが面白かったので原作読んだんだけど、構成そのままだったのか……柳さんの構成にそれだけスキがないってことだよね。

 

3位『ポイズンドーター・ホーリーマザー』湊かなえ

たぶん誰しも他人の愚痴というかマイナスな感情を消費したい時があって、そういう日に湊作品を読むんだろうなと思ってる。いくら胸糞悪くてもフィクションだから、引きずることなくサクッと消費できるもんね。2chアンチスレとかツイの愚痴垢とか見るよりよほどマシ。人間のメンタルの流れを分かっててこのジャンル書いてるんだったらすごい。

 

2位『エクソダス症候群』宮内悠介

ハピエンのSFって虚無を感じる……全体的に、わかる〜〜!という精神病の症状の記述が多かった。希死念慮は逃避への希求、それな。逃避先としてシステムの違う社会を複数用意しておくのとかよいのでは?人間を損なう社会、シンプルに本末転倒だもんな。精神のあり方と宗教のテーマも面白かった。

 

1位『エムブリヲ奇譚』山白朝子

予想より面白かった。これも作者のクセがない文章でさらっと読めた。短篇集なんだけど、完全なオカルトから本当は人間が一番怖い系の話までフルコースで、エンタメとしてとても良かった。わたしは「〆」が一番ぞわっとして好きかな。あと蠟庵せんせのマイペースさ、探偵みある。

 

以上。ほんとはこないだ観た舞台の感想も書きたかったけど、さすがにごちゃごちゃしすぎなので分けます。 では。

舞台にまつわる近況報告

秋らしくなってきましたがいかがお過ごしでしょうか。わたしはと言うとなんと舞台俳優に入れ込んでしまって、なけなしの金で舞台のチケットを買う生活をしています。完全に想定外。

いやマジなんでこうなったんだろう……と思い返してみると、みほとせのライビュにたまたま行けたことから始まったんだよな……その時の記事はこちら↓

獅子王鑑賞と初めての2.5の話 - 壁に向かって話し続ける

いかんせん刀剣乱舞にハマったのがアニメ花丸からなので、ライビュを観た時点ではトライアルも阿津賀志も幕末も観てない。特に前評判を聞いたわけでもなく、知識ゼロからの刀ミュだった。それでもう衝撃だったんだよな。

幸いにもわたしは突然歌い出すミュージカル形態への消化酵素も、役者が原作キャラとして生きる2.5形態への消化酵素も持っていたので、ひたすらに楽しかった。2.5ミュージカルがこんなに楽しいものだとは思っていなかったので、終演後は呆然とした。今までのわたしの人生は何だったのか。大袈裟かもしれないけど本当そのくらいの衝撃だった。数日間は魂が身体に戻らなかった気がする。正気を失った観劇直後のツイートの一部↓

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こうして刀ミュと運命的な出会いをした後は、わたしのオタ趣味の比率は  刀剣乱舞-ONLINE-:刀鑑賞:刀ミュ=4:2:4  くらいになった。生活が変わった。朝はミュの楽曲で目覚め、電車でもミュ楽曲を聴き、家に帰ると円盤を観るという暮らし。最近の情緒不安定はほとんどチケが取れないことに起因するし、わたしは刀ミュに魂を売り渡してしまったのかもしれない。

あとこのジャンルに来て、長いオタク人生で初めて同担拒否する人の気持ちが分かるようになった。こうして人は憎しみを覚えていくんだな……

 

 

話は変わって9月。刀ミュ新作も加州の単騎出陣もチケがご用意されなかったわたしは完全に鬱になり、人生の意味を三日三晩考えた挙句に全く原作を知らない2.5ミュージカルのチケを取った。好きな刀ミュキャストが出ていたとはいえ、金を落とすジャンルは刀一本に絞ると決めたわたしにとっては結構虚しさを感じることだったんだけど…………シンプルに面白かった。刀ミュのこととか忘れてバリバリ楽しんでしまった。即堕ち2コマか?って感じだけどやっぱ生は違った……目当ての俳優さんはメインの1人だったため出番が多く、歌うわ踊るわ可愛らしく笑うわ真剣な顔で激昂するわ、もう全部盛りだぜ!って感じで弱いオタク(わたし)は ウッ……などと呻くしかできなかった。だって客席に降りてくるんだよ!?安定風に言うと(?)この手を伸ばせば届くほどの距離だよ!?いい文明……2m前で推しの筋肉が弛緩したり収縮したりしてるのヤバでしょ……

といった感じで今は刀と舞台の二足の草鞋を履いてますっていう近況報告でした〜。書こうとしてたことが全く書けなかったのでまた次回。

8月刀鑑賞まとめ

 

こんにちは。急に気温が下がって風邪を引いた上に、刀ミュのチケ競争に負けそうで死んでる審神者です。今日は8月の刀関連のまとめを……

 

 まず一関市博物館、『新たな国民のたからー文化庁購入文化財展ー』で観た刀。

 

太刀銘則重
地鉄ははっきりした板目 磨りあげっぽい茎 目釘穴ひとつ埋めてある のたれメインの乱れ刃 帽子先尖る

iPhoneのカメラでもこんなにはっきり地鉄が写るのすごくない?

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中務正宗
ハバキに和歌?書いてあってかっこいい 地鉄ところどころあまりはっきり見えず 帽子焼き詰め 磨りあげ茎 太い樋

茎にある金象嵌は極め銘らしく、極めたってのはわざわざ象嵌を施すほどアピールポイントになるんだな〜と思った。正宗だもんな……

あと名の由来にもなってる中務(なかつかさ)っていうのは本多忠勝のことで、そこから家康に献じられて徳川将軍家に伝来したらしい。f:id:ellisamamiya:20170907183603j:image

 


太刀銘久国
粟田口派 茎うぶ だいたい直刃 帽子焼き詰め

 


太刀銘安綱
一番好みかも 細身 小鋒 今回一番腰反り高い 地鉄はっきりした板目 乱れ刃

以前観た安綱(確か……)の太刀もとても好みだったのでなるほどと言う感じ。f:id:ellisamamiya:20170907183927j:image

 


博多藤四郎
樋が二本 はっきりした板目 広直刃 帽子返り浅い 重ねもそんなに厚くない

五虎退、厚藤四郎と吉光の短刀を観てきたけど、断トツで地鉄がはっきりしてるのでは……!?f:id:ellisamamiya:20170907203149j:image

 


太刀銘正恒 (77.8cmの方)
はっきりした板目映り立つ 一枚帽子か
丁子混ざる直刃 銘の上の茎穴二つ埋められている


太刀銘正恒
広直刃、のたれたり乱れたり
小鋒で腰反り高めで細身、バランス良い 掃掛け帽子 家紋ゴリゴリの拵え付き

正恒の太刀、トーハクで観たような?と思ってたらそれは古青江の正恒だった。こちらは古備前の正恒。wiki見たけどやっぱ別人ですね。そろそろ刀派ごとの特徴を覚えたい。以上。

 

 

次に、三越日本橋本店、『河内一門の日本刀のこれから〜刀剣乱舞「復元 三日月宗近」登場〜』について。

 

 こちら隕石の鉄を使って打った、その名も「流星刀」。いやめちゃくちゃロマンありません!?鉄と炎から生まれる日本刀がそもそもかっこいいのに隕石の鉄ときた。仮にこの刀が刀剣男士として顕現したら、寓意的で最高だな……って感じ。

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チラシにも使われていた『曙』。焔のような繊細な乱れ刃にため息が出る。

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お目当ての『復元 三日月宗近 影打(改)』。アホか?って感じなんだけど、 打 除 け を チ ェ ッ ク し 忘 れ た 。う〜〜んアホか?写真見返してみても確認できず。ライトアップの形が特殊だったからね……またどこかで展示されるのを待とう……

 

こっちは『復元 三日月宗近 影打』。

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まだトーハクの三日月宗近を観てないので、 次の更新はそれになるかな〜って感じです。今回初めて写真貼ったけど貼れてるかな?

では。

活撃刀剣乱舞9話 感想

 

久々の更新。忙しくて一時は無理かと思われた籠手切郷はなんとか間に合いました。最近は専ら、極めた青江に「かっこいい……まじでかっこいい……」と言うだけの審神者業をしてます(うそです)。演練で青江極が隊長の部隊に遭遇したら弊本丸かも。お手柔らかに。

 

本題、活撃刀剣乱舞9話の感想など。

なんかここんところ何とも言えない展開が続いてた活撃だけど、9話の脚本は分かりやすい&胸熱展開でよかった。

まず陸奥が正史でどうだったかを説明、時間遡行軍により正史と違う展開になった時にどこが違うのか分かりやすくしておいて、元の主とのアツい展開に持っていくっていういい構成。信頼のアクションも多々入り(薬研さんが刀身滑らせて間合い詰めるの本当にかっこよくて大好き)、半月の描写からの龍馬による「陸奥守吉行はこの身体の半分のようなもの」発言みたいなメタファもあり、、、

陸奥がまだ口をきかない時に、龍馬が自分から陸奥守吉行が大切なものだと語るのすごくよかった……後に陸奥がその言葉を借りて自分の本体を誇り、龍馬を守るっていう展開も……「今晩の龍馬の守り刀はこのワシじゃ」ってセリフかなりジーンときた。龍馬の”守り刀”の座は拳銃に取られてた陸奥が、それでも龍馬を守りたいという気持ち、尊い。時間遡行軍に陸奥の拳銃が弾かれたのもよかった。あの夜、確かに武器は刀だけで、拳銃に邪魔されず彼らは戦えたんだ……

あと言動の端々から見える陸奥の、歴史を守る刀剣男士としてのプロ意識。龍馬が捕方たちに殺されそうになるって時に仕方なく彼の前に現れ捕方たちは殺さず倒すのみ、龍馬に口をきいたのも事故というか不可抗力って感じだし……

「おまんの生き様が好きやき」って元のあるじだから(身内として)好きってことじゃなくて、客観的に考え方生き方が好きなんだろうな、ととても好感。情に流されない刀剣男士がサイコーに好き。

びっくりしたのが「逃げるか、一緒に どこか遠いところへ」ってセリフ。あのビジネスライクで有名な活撃本丸の陸奥もポエミーな同人誌みたいになるのか……ここ含む、わざとらしいセリフの言い回しがいくつかあったのはちょっと気になった。

気になったことその2。「歴史上、坂本龍馬は材木置き場に〜」ってこんちゃんが言ってるけどそれは史実なの?司馬遼太郎の創作でなく?それとも人口に膾炙した創作が史実となるのか?

気になったことその3。ツイでサーチかけても誰もつぶやいてなかったんだけど、アバンの時間遡行のシーン、卵子(光、時空の切れ目)に向かう精子(抜き身の刀)に見えない?割と明確なメタファだな〜と思ったんだけど……刀剣男士たちが歴史という器で育てられたことを再認識できていい演出だと思った。人間に例えるならDNAが刀自体で、肉体の他の部分は歴史そのものなんだな……と。

 

こんな感じで活撃9話感想でした。以前、刀を観に行ったこともまだ書けてないので、そのうち上げられれば。では。

活撃刀剣乱舞2話3話感想

3話、人生で初めてアニメのリアタイをしてしまった。録画できてるか確認して寝るつもりだったのに……活撃欲に抗えなかった……

 

2話感想

・冒頭、兼さんが落ちたとこで薬研振り返ってる  チームプレーをする意思はあるんだ
・OP 「刻む秒針〜」のとこ、上から見た刀を持った鶴が時計みたいで工夫されてるね
・土佐弁「嫌な空気やにゃあ」かわいい
・「貴方ならどうします?」部下(?)に考えさせる審神者〜有能臭が隠しきれない
・こんのすけの言葉不穏すぎん?フラグたてんのやめて そして砕けた口調になっても一人称私の審神者 少女にも見える……
・薬研、他の刀相手の発言より独り言の方が多いってなに?時間遡行軍の正体が闇堕ちした自分たちだってことわかってないこれ?
陸奥、殺すことを恐れるように銃でオーバーキルするの、すごく人間臭い
・薬研大将には優しいな  短刀だから守り刀意識が強いのか?
・こんちゃんあるじさま呼びなんだ
陸奥〜〜健康な若い男概念〜〜
陸奥、堀川には別にケンカ腰じゃないのな 深追いしないだけか
・大福を好きだと言うことに葛藤がある蜻蛉切
陸奥、言動の過激さを無邪気さと人懐っこさで相殺してるよね
・銃こちらに向けて構える構図、実質ファンサだよね  バーンして!♡
・薬研は誰のことを信用してないんだ?
・出陣回数から察するに練度50以下だよな?
・堀川と中居さんの体格差〜〜こだわりを感じる〜〜ありがてえ〜〜男の子だ〜〜
・目的意識の強い兼さん良いな〜
・口喧嘩になってどちらも一歩も引かないの、陸奥も兼さんもド攻めすぎて無理です 刀剣男士サイコー!!!
陸奥、蒸気機関の仕組みをちゃんと理解してるのすごくない?一方蜻蛉切 鯨の化け物
・このむっちゃん、現パロで起業するタイプの子でしょ
・やっぱり自分が活躍していた時代に愛着があるよね  戦ってナンボだから
陸奥、龍馬を戦友だと思ってるよね……
・結局これ長崎なの?
・兼さんA型っぽくない?短気で繊細  良い……

 

3話感想

・刀剣男士の血は赤いんだ(しみじみ)
・人間を守りたい陸奥  タイムパトロール向いてないよ……かなしい
・顔色ひとつ変えない薬研  百戦錬磨感
・ほ、縫合!?!?
・浸水した船の中の陸奥つらすぎやない?絵が そして刀なのに躊躇いなく水に浸かるのね 
・か、髪〜〜!!!!陸奥、髪!!!!
・夕暮れ、傾いた船、海を見る陸奥
・「13人助かった」死んだ人数を聞かれて助かった人数を答える兼さんの優しさ  しかし13て……
・情が強すぎるぞ陸奥 やばい匂い
・八つ当たりか? 新撰組刀の地雷踏んだ
・堀川の理性に乾杯!!!!
・えらいよ兼さん!
・土方組、””善””のバディだ、、、、
・おっミュと同じパターン  遡行軍が人間を唆すかんじの
・兼さんデキる隊長やん〜〜好き〜〜
・さすが脇差
・しかし説明パートに時間とるな
・髪型直ってる、、、セットしてるわけでなくくせ毛?
・刀の作画細かい〜〜ニコニコ
・むつほり?(?)
・長崎での攘夷運動を調べたほうがいい?
・むつかわ ほり有能
・「ね♡」
・こんちゃん獣だなあ かわいい
・月光を背に戦に出る3振り、絵画的すぎるやん、、、かっこよい、、、
・刀であった彼らが人間に刀をどう思ってるか尋ねる  パラレル〜〜う〜〜ん好き
・丁寧な心情描写〜〜好き
陸奥〜〜どこまでも理性的で優しすぎる故に、、、二律背反を背負い込んで、、、
・これ見て陸奥を好きにならない人いるの?
・頭脳戦だな?活撃、まさかのミステリか?
・憎悪に燃える陸奥 バクモエ
・こっちまで息切れのアクション
・兼さん   か、か、か、かっこいい
陸奥と兼さん、感情が濃すぎる
陸奥このままだと絶対悪いことになるよ
・隊長認めるのか早いな?
・蜻蛉さんの冗談、、、好き、、、
・映画だ、、、敵になりたい 斬られたい
・薬研蜻蛉の包容力よ
・刀使い荒くてごめん  がんばれ
・こんちゃんかわいい!!!
・この子たちのやりたいことを全部させてあげたい 慈しみの感情
・風呂入ったことないってほんとに顕現したばっか?でも50何戦だったよな?本丸では人間の身体にならないのか
・主人公堀川を振り返って手を差し伸べる仲間たち  ラノベ構図やんけ〜
・よかった 誰も折れなかった  ひと段落ついた
・全体的に月光が似合いすぎるだろ刀剣男士
・この兼さん現パロでピアノ弾いてそう サティとか
・次は審神者出るかな?
・よ、よ、予告 ふざけないで  

エンドカード永遠に眺めてたい

 

 

これまでの舞台は長崎でほぼ確定だろう。現在の長崎は七つの藩に分かれて治められていたが改易になった家あるのかな〜と調べたところ、1638年に島原藩松倉家が島原の乱を発生させたことで改易になった以来ないようだった。さすがに1638年に発生した浪人たちが攘夷運動してるわけじゃなさそうなので、他の藩から来た浪人たちだろうね。

 

それと文久三年に長崎で起こった攘夷運動を調べた。それらしいものは見つからなかったが、1度目の下関戦争がちょうどこの年だった。外国人を大量に殺すことで本国と日本との戦争を起こすこと、マジで可能だな……としみじみ。私たちが知ってるこの「歴史」では下関戦争があったことになってるけど、なかった可能性もあるんだよな……と考えると歴史の分岐の可能性ってすごいよな。

 

次からはまた違う話に入るのか〜他本丸の審神者は折れないことだけを祈ってるよ……

 

【追記】

百火撩乱の歌詞載せるの忘れてた  例のごとく耳コピですが載せます

 

百火撩乱
夢を見て僕らは泣いた
涙を持たぬはずの鋼の心で
定めを思った
違う夜明けの色を祈り
何を守るためにまた (今も)
消えた時を彷徨って (ている)
滅びへと駆け抜ける光放つ刃
あの時消えていった赤い虹の彼方には(ずっと)
君が見た世界がまだ目覚めを知らず天にあって